梅は果実の大きさによって以下のように分類されます。
(1)小粒種(甲州深紅、甲州最小、竜峡小梅) (2)中粒種(南高、玉梅、花香美、玉英) (3)大粒種(豊後)
梅漬けはすべての種類で利用されますが、梅酒は(2)、(3)などの比較的粒が多き目のものが用いられることが多いです。
「梅の季節に・・・」なんてよく聞きますし、なんといってもこの時期をさして梅雨(つゆ)という言葉が使われます。 雨と梅は全く関係ないのに時期がだぶるイメージが強いのでしょう。 また梅雨に入る事を入梅とか、あるいは陰暦では梅初月(うめはつづき)、梅色月(うめいろづき)なんて使っていたようです。
梅は古くむかしから日本の四季を表現する代表的な食材といっていいと思います。
その名の通り土用の晴天の日に梅の実と固く絞ったしそを取り出して大きなざる(もしくはござなど)で三日三晩干しつづける事を言います。 夜も外に出しておくのは夜露によって梅の皮がやわらかくなるのだそうです。
※土用 土用とは立秋(秋の初め:現在の太陽暦8月8日頃)の前18日、すなわち7月20日頃から8月8日までになります。 土用の日とは立春(2月4日)、立夏(5月6日)、立秋(8月8日)、立冬(11月8日)の前18日をあらわしますが、「土用の丑の日にうなぎを食べる」など通常は夏の土用(7月20日前後)を指して言う事が多いようです。